趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

心、揺れる。

「あなたに不利な証拠として」(29/122)



骨太な警察小説ですね。
舞台は北米・ルイジアナ州。
主人公たちはタフで普通の女性達。
もちろん、全員警察官。
で、事件は当然ながら、更に更に、事件に対する彼女達の気持ちが、思いが、
シビアに描かれています。



変な言い方になりますが、警察官も仕事の一種。
銀行員、コンビニ店長、漁師、と同列なわけですよ、職業というジャンルでは。
働けば、サラリーがもらえるわけです。
そんな「当たり前」の切り口だからこそ、
ここまで厳しく、心揺さぶられる作品になっているだと思います。
文字が網膜に焼きつく感じ。


ミステリーというよりは、人間の本質を切り出す社会小説。
さすが「このミス」1位。
読んで損は無し。絶対、読むべき。
辛いけど、読後のこの気持ちは、なかなか、めったに味わえないですよ。




はてな年間100冊読書クラブ(2005-2006.128/108)
※妄想キャスティング
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