どこに行く?その不安が驚嘆に変幻する
「死の開幕」(57/122)
読み始めの100ページでは、
いったいディーヴァーは何を書こうとしているのか、
悩み、不安になる。
ディーヴァーだから、絶対大丈夫なんだけど、
河童の川流れ、の可能性もあるわけだし…
で、本作品では、
爆弾、ポルノ映画、ドキュメンタリー映画、カルト宗教、などなどなど。
もう、普通の小説ならば、ハッキリ言って無理。
この題材をラストに向かって修練させていくなんて、無理。
が、しかし、ジェフリー・ディーヴァーは、今回も、大丈夫でした。
凄い。
まさか、この落ちが来るとは!
初めから落ちが来るよー、と前振りされていれば、何とか予測できたとは思いますが、
そもそも、落ちの存在を微塵にも感じさせない展開だったので、、、
完敗です。
で、解説を読んで知ったのですが、
初期の作品なんですね。それもシリーズもの。
まだまだ奥が深いディーヴァーです。
※はてな年間100冊読書クラブ(2005-2006.128/108)
※妄想キャスティング
http://mixi.jp/view_community.pl?id=424676
- 作者: J.ディーヴァー,越前敏弥
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