本格、という意味を知る
「そして扉が閉ざされた」(74/122)
岡嶋二人の頭脳に完敗、乾杯?
この、理解不能をスッキリさせてくれる筆力。
圧倒的です。「本格」です。
文庫の島田荘司の解説を読んでもらうと、
一番よく理解できますね。
密室で繰り広げられる「推理」エンタテインメント。
真逆の閉ざされた空間で、何が起こる?
ああああ、これで解決!?
この知的快感を味わえる喜び、幸せ。
まさに「本格推理」なんですよ。
4人の微妙な人間関係の中で、動きの僅かな会話の中で、
言葉の闘い、思考の限界、心の揺れが見える。
理論的であるがゆえの、人間的な4人の生き様。
他人事じゃない、という戒めも感じつつ、本格。
これ、気持ち良い作品です。間違いありません。
この真っ直ぐな文章の意味、受け止めてみてください!
※はてな年間100冊読書クラブ(2005-2006.128/108)
※妄想キャスティング
http://mixi.jp/view_community.pl?id=424676
- 作者: 岡嶋二人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1990/12/04
- メディア: 文庫
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