趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

不安になる。不安である。

「Q&A」(89/122)




恩田陸からの質問?
それとも答えなのか?


ミステリアスな作品です。
文章全てが質問と答え。
で、答えのみが「」付き。質問は地の文章。ここが怖い。



質問者は誰?読者は質問者に感情移入しちゃって良いの?
それとも、あくまでもQ&Aを俯瞰から眺めていれば良いの?
凄く不安になる。
物語の結末も、個人的には、著しく不安。
ネタバレになりそうなんで、これ以上は書きませんが、
事件そのものも不安だし、それを取り巻く環境も不安だし。
不安なとき、質問すると、不安が解消される事って多々あるけど、
実は逆の方が、多いかも。。。



スーパーで起こった事件「らしき」ことを主題に、ストーリーは進んでいきますが、
結局は質問と答えの繰り返しでしかないわけで、
そこに真実はあるのか、といえば、そうとも思えないし。
作品自体の目的が、真実を求めることではないような気もするし。



もう1回、読み直し、必要かな。
これ、舞台にしたら面白いだろうな。






はてな年間100冊読書クラブ(2005-2006.128/108)
※妄想キャスティング
http://mixi.jp/view_community.pl?id=424676

Q&A (幻冬舎文庫)

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