趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

笑えない?否!笑い飛ばしてしまいたい現実

「図書館員・下」(110/122)





いやー、ブラックコメディ。
ま、コメディってことにしときましょ。
所詮、大統領(というかブッシュ)なんて、こんなもんさ。
こんな世の中、どうしましょ。
もう、面白おかしく生きてくしかないよね。
さ、今夜も酔っ払っていきましょー!!!




と言い切ってしまうしかないのでしょうか?
このポリティカルサスペンスを。コメディ政治小説を。
ニヤリと笑える。その時、多分、目は笑ってません・・・
笑ったあとの、後味の悪さが、たまりません。



一歩間違えば、
馬鹿げたありえない夢物語になってしまうストーリーを、
ここまで絞り上げる、著者、そして翻訳者の才能に乾杯。
やっぱり、主人公が図書館員という設定が白眉なんでしょう。



あと、この結末が、妙にリアル。
世の中、
ハッピーエンドもバッドエンドも無いんです。
中間で、不安定に、怯えながら漂っているのが真実なんでしょう。






はてな年間100冊読書クラブ(2005-2006.128/108)

図書館員〈下〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

図書館員〈下〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)