趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

弱い自分

「リオ 警視庁強行犯係・樋口顕」(113/122)




なんて素敵な主人公でしょうか。
樋口。
いやー、久しぶりに出会えたって感じ。


人の目を気にする。
周りの雰囲気を読む、というか深読みしすぎる。
家族を大切にする。
相手に対して(必要以上に)気を使う。
まさに小市民。
でも、でも、でも、彼が素敵なのは、
小市民である自分を、
卑下するのではなく、素直に受け入れている所。
気弱に自問自答する真摯な姿。
いやー、出来るオトコは違う。
真っ向から「弱い」自分に向き合う、か。
キツイなあ…
そんな彼は周囲から絶大なる信用を勝ち得ている。
当然です。




殺人事件現場。
謎の美女。
連続殺人か?
美女は非凡なる美しさを備えた女子高生。
着実に捜査を進める警察。
プロの刑事たちの地道な活動。
その中で、
違和感を感じる樋口。
慎重で、ある意味、臆病にも見える樋口。
そんな樋口を信用する同僚たち。



素敵な警察小説です。
こんな仕事をしてみたい。
最高に憧れの主人公に、敬礼!






はてな年間100冊読書クラブ(2005-2006.128/108)

リオ―警視庁強行犯係・樋口顕 (新潮文庫)

リオ―警視庁強行犯係・樋口顕 (新潮文庫)