度合いの選択
「被曝海域・下」(5/122)
かくして、
世界は核兵器テロの危険を、
無事、回避したのであった…
まあ「オプ・センター」シリーズならではの大味な展開。
予想通りですね。
ラストの空港でのアクションシーンは、良く出来てました。
ただ、ボブに色恋沙汰とは…
で、今回のテーマとして、
今回に限らず、何度もクランシーは繰り返してるんだけど、
法の正義と「本当」の正義、どっちが大切か?
まず、法は人間が作ったものであるから、
必ずしもパーフェクトではない。
また、世の中に「本当」なんてものは無いから、
正義も、結局は相対的なものでしかありえない。
そんな前提をかかえつつ、
人は、何を基準に、行動していけば良いのか?
複雑怪奇な世の中で、
私たちは、どう生活していけば良いのでしょうか?
ベストを求めるのではなく、ベターを追求するのか?
善行を目指すのではなく、悪行を回避することに専心するのか?
嘘はどこまでついていいのか?
真実をどこまで隠してよいのか?
※はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
被曝海域〈下〉―トム・クランシーのオプ・センター (新潮文庫)
- 作者: トムクランシー,スティーヴピチェニック,Tom Clancy,Steve Pieczenik,伏見威蕃
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/08
- メディア: 文庫
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