趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

アクション、謀略、基本です

「暗殺のアルゴリズム・上」(7/122)




うーむ、ラドラム節、炸裂。
発見された遺稿なのかはともかく、
固い、うまい、面白い。
適度に情報を抜いて、文章を綴っていることにより、
危険さと切迫感を演出しているのではないでしょうか。



舞台は全世界。
敵は見えない。
恋ももちろん。
主人公は強い。



非常にシンプルな枠組みなんだけど、
やっぱり惹かれるラドラム。
なんでだろう。
やっぱ、主人公の感情の流れが、
直接的ではなく、
アクションや欺瞞工作や「濡れ仕事」の隙間から、
チラっ、チラっと、さりげなく、
読者に読み取れるようになっているからなのかなあ。
極めて日本的ですよね。




大どんでん返しな結末でもOK。
予定調和でもOK。
下巻に期待。










はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)

暗殺のアルゴリズム〈上〉 (新潮文庫)

暗殺のアルゴリズム〈上〉 (新潮文庫)