1945年、アメリカ合衆国、ジャップ、ヒロシマ。
「デッドライン・上」(36/122)
原子爆弾というテーマをコアに物語は進む。
北米のあらゆる人種差別をサイドラインに置いて、
戦時下のエスピオナージュが展開する。
主役は日系二世。
芯の強いキャラクターは秀逸。
1945年という特別な年の出来事。
上巻は北米がメインですが、この先、日本に上陸出来るのか?
後半に向けて、急展開は必至かと。
逃げる男女、追う国家権力。
良くあるパターンなのですが、
時折、差し込まれる、人種差別のエピソードが、
ただの「追っかけっこ」ではない、
すごく人の本質的な部分が見えてくる。
非常に熱い。
心が熱くなる文章に、思わず拳を握り締める自分がいる。
戦争という、愚かな、でも人類が決して放棄することのない行為。
差別という、悲しく、でも弱い人が生きていくためには欠かす事の出来ない行為。
あー、なんて、人って、馬鹿なんでしょう。
でも、でも、馬鹿じゃない人も居ることを、
信じて、いざ、下巻へ…
※はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※yonyonsanの走りブログhttp://ameblo.jp/yonyonsan/
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