趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

優しいウソ

「ガラス張りの誘拐」(60/122)




歌野晶午の初期の作品。
オーソドックな事件物ミステリー。


真実が晒されると、
その裏にある嘘の存在も明らかになる。


誰が嘘を?
それは賢明な読者ならば、
多分、すぐに、分かってしまうでしょう。


誰の為に嘘を?
この作品は、コッチが重要なのかと思います。


たくさんの嘘が隠されています。
その分、真実もあるわけで。
表裏一体。
それを人生の光と影と呼ぶことも出来るでしょう。


ラストシーンが象徴的ですが、
影を無視してしまったら、
一生、光を見ることも出来なくなってしまうのです。



はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
http://ameblo.jp/yonyonsan/

ガラス張りの誘拐 (角川文庫)

ガラス張りの誘拐 (角川文庫)