急加速する脳
「写楽・考」(66/122)
民俗学ミステリーシリーズの三つ目。
北森鴻の知的豪速球の斬れは相変わらず。
もう、きりきり舞い。
日常で起こる事件とシンクロして進行する、
民俗学のそのものの謎解き。
その謎解きの過程でさりげなく出てくる、
民俗学の知識を吸収するだけで、脳フル回転なのに、
それに加えて、
次々と展開される新しく刺激的な解釈に、
もう、めろめろ。
主人公の蓮丈教授はもちろんのこと、
今回、高杉、いかしてる。
地味な教務課のオジサンだと思ってたのに、
いやいやいやいや。
今後の活躍に、期待。
今回、鳥居の意味とか出自とかがポイントになる「湖底祀」がお気に入り。
物事は、反対側から見てみると、
意外と簡単に理解できるのかもしれない。
そろそろ、北森作品、別ライン、進んでみようかなと。
※はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
http://ameblo.jp/yonyonsan/
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