枠を越えることの是非
「クレイジーへヴン」(88/122)
最初の20ページの、
疾走?失踪?失笑??感で、
この作品の狂気を実感できるんですが、
垣根涼介のテクニックにより、
この狂気は、優しさも悲しみも内包する感情に昇華する。
ただの狂気なんて、意味無し。
そんなの、陳腐で、惨めで、恥ずかしくて。
そういうのは「漫画」にお任せしとくべきでしょ。
本作品、しっかりとした心を持った人が読まないと、
かなりヤバいかもしれません。
犯罪を否定もせず、肯定もせず。。。
ここの微妙な雰囲気を勘違いしてしまう人、いるのかもしれません。
評価の別れる作品でしょう。
読んだ人の数だけ、解釈がある。
それが、自然で、当然な読書だと思います。
本好きな人の、感想、聞きたいです。
※はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 垣根涼介
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/04
- メディア: 文庫
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