趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

止まらない

「聞いてないとは言わせない」(100/122)



無駄なく、ハイスピードで進むストーリーに、
読者はグイグイとひきつけられていく。

とはいっても、
ジェットコースターみたいに、
犯罪場面が次々と繰り出されるわけではない。
死体が積み上げられていくだけの、
B級アクションクライムノベルじゃあ、ありません。



トビーとダナ、二人の心象風景が、
本作品に深みを与えている。


裏切られてるのか?
信じてよいのか?
嘘をついているのか?
心は通っているのか?
本当の気持ちはどこにあるのか?


さりげなく差し込まれる描写に、
しびれながらページをめくる快感、読書の醍醐味。


次々と犯罪に手を染めていく二人。
それは必然なのか?運命なのか?
そして、ラストは。。。


一筋縄ではいかない、切なくも激しいクライムノベルに、感謝。






はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

聞いてないとは言わせない (ハヤカワ・ミステリ文庫)

聞いてないとは言わせない (ハヤカワ・ミステリ文庫)