人は言葉で戦う
「ネームドロッパー・上」(107/122)
「ネームドロッパー・下」(108/122)
フリーマントルの描く法廷サスペンス(ドラマの方が適切か)は、
言葉であふれている。
最終的に言葉で相手をぶちのめす快感。
その興奮が、しっかり伝わってくる。
人が人である理由の一つとして、
文字、すなわち言葉を使って、伝承する。
この、時代、世代、時空を超えたパワー。
日本でいえば「言霊」。
その力を実感できる作品です。
北米では、州によって、
愛情移転、犯罪的会話、大雑把に言えば姦通が罪になる。
その罪で訴えられたのが、主人公ハーヴェイ。
でも、その彼、ただものではない。
フリーマントルの仕掛けた罠は、
実は彼は「身分窃盗」を生業とする、やり手の詐欺師。
ハーヴェイはインターネットの中で詐欺を繰り返す。
弁護士は、法廷という「劇場」で見事なまでに役を演じ切るけど、
失敗した時の惨めさは。。。
脳味噌フル回転で読んでください。
知的好奇心、MAXですから。
※はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: ブライアンフリーマントル,Brian Freemantle,戸田裕之
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