正義と予算
「叛逆指令・上」(125/122)
「叛逆指令・下」(126/122)
※以下、「正義とは?」というテーマには触れませんが。。。
クランシーのオプセンターも11作目なんですね。
で、本作、久しぶりのスマッシュヒットではないでしょうか。
このタイトな展開。
気がついてみれば、オプセンター史上初の「国内限定」展開。
殺人はあれど、戦闘は無い。
が、しかし、ワシントンの「戦闘」は、
昼夜問わず、平然と、着実に実施されている。
今回、オプセンターに襲い掛かる危機は、
なんと「予算削減」。
第三次世界大戦、新たなる核戦争、度重なる民族虐殺を未然に防いできた彼らに、
何という仕打ちなのか、、、
がしかし、
予算がなければ、何も出来ない。
スタッフが雇えない、武器が買えない、組織が作れない。
民主主義と言われる国家体制において、
この予算とは、何なのでしょうか!?
この「化け物」、誰がコントロール出来るのでしょうか。
もちろん、ボランティアという行動には、
予算という概念は不要かもしれません。
しかし、ボランティアだけで世の中、解決できるならば、
そもそも、戦争とかありませんから。
所詮、人間なんて、ねぇ。
この切り口、トム・クランシーの真骨頂なのでは。
大味で派手なスペクタクルも良いですが、
こういう、ポリティカルで厭らしい作品、もっと読みたくもあり。
※はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: トムクランシー,スティーヴピチェニック,伏見威蕃
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