理解じゃなくて、感応
「エンド・ゲーム 常野物語」(95/122)
恩田陸の作品は
ストーリーを分析したりとか
物語の謎と謎のミッシングリンクを探したりするんじゃなくて
読んだまま、っていうか
理由を求めないっていうか
そういう脳じゃなくて
ただただ、本を読むという作業に没頭する。
文字を追う。
ページをめくる。
そして、本作品が終わる。
でも、
解説で恩田さん自ら表明しているとおり
この「常野物語」は終わらない。
裏返したり、裏返されたり、
世の中の影で二つの(?)勢力が熾烈な闘いを展開している(らしい)。
そこに介在する「洗濯屋」。
この闘いに決着がついたのか?
で、この世界は、誰が勝者なのか?
時子のこの先の人生は?
謎はたくさんあるんですが、
解けない、解かない謎があっても良いじゃないですか。
この常野の世界に
少しの間だけ逃避できる喜び。
だから、読書は止められない。
※はてな年間100冊読書クラブ(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 集英社
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