そもそも、新しい事なんか存在するのか?
「ジウ3 新世界秩序」(100/122)
ジウシリーズ最終章。
美咲と基子、二人の女性の歩む道が、
また重なる。
その時、何が起こったのか?
二人の「恋」が、日本を滅ぼすのか?救うのか?
正直、結末だけに執着してしまえば、
非常に予定調和的なものです。
だいたい予想通りというか、
この手の小説を多読している人にとっては、
まあ、よくあるタイプかもしれません。
でも、そこに辿り着くまでの過程は。
この作品で、鮮やかに、派手に描かれている「新世界秩序」の下で、
進行していく様々な光景や人間模様は、
さすが誉田哲也クオリティ、楽しませてくれます。
新たしルールとかいいつつ、
それは新しいってよりも「反動」なだけかもしれない。
新しいことは、全て正しいのか?
古いことは、全て悪なのか?
今の世の中はダメなのか。
人は変わらなければいけないのか?
そんな、切実な思いを「新世界秩序」というカタチで世に問いかけているのでは。
さすが、誉田。
ジウの思いが全ての解決策なのか!?
そして、当然ながら、
アクションシーンに関しては、
敵、味方、関係なくソリッドなエンタテインメント。
間違いなし。
1から3まで、今回は敢えて間隔を空けて読んだけど、
やっぱ、
一気読み推奨案件です。
※はてな年間100冊読書クラブ(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 誉田哲也
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/02
- メディア: 文庫
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