これ程のページを捲りたい誘惑は初めてかもしれない
「空飛ぶタイヤ・上」(14/122)
「空飛ぶタイヤ・下」(15/122)
文句なしに面白い。
読後感、最高。
最高に晴れ晴れ出来る作品です。
久しぶりに完全エンタテインメントでした。
町の小さな運送会社に起こった事故。
それも人を「殺して」しまった。。。
社長は悩む、苦しむ。
が、しかし、
原因が超大企業である自動車会社じゃないのか?
我々は加害者ではなく、被害者のではないか?
そんな「疑念」が「信念」に代わり、
彼は戦いを決意する。
自分のため、会社のため、家族のため。
そして事故で死んでしまった人のために。
とはいうものの、
大企業は悲しいくらい「強い」。
国家機関やマスコミをも操れるパワーを持つ。
さあ、社長、どう戦う?!
それと同時進行する、
財閥系大企業グループ内のパワーバトル。
こっちも手に汗にぎる。
人の命なんかよりも大事なものが彼らにはある。
その醜い姿を、
自分は真っ向から否定することは出来るのだろうか?
今まで、僕は、ドッチ側で生きてきたのだろうか?
最後の勝利の時を迎えるまでページを捲る速度は変わらない。
でも、その勝利は、
新たなる敗者を生み出すことを、
忘れてはいけないのだ、きっと。
最高に面白いです、これ。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
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