こんな馬鹿なハナシが、、、ですよ。
「NEXT・上」(35/122)
「NEXT・下」(36/122)
クライトン、
生前発表の最終作。
彼のメッセージは重く深く、とにかくシリアスでした。
こんな馬鹿げた騒ぎが、
遺伝子という(今のところ)「金のなる木」を見つけてしまった愚かなヒト達によって、
小説の中だけでなく、
本当の、この世の中で起きているんですよ。
多分、この作品の中で繰る広げられる乱痴気騒ぎよりも、
もっと、もっと酷い事件がおきているのでしょう。
で、我々は、その悲しいお祭り騒ぎの中で、
ヒトの命の価値を、忘れていくのです。
命よりも大事なモノがあるという大いなる勘違いによって。
そして、多くのヒトが死んでいくのです。
ヒトだけならば、まだマシです。
ヒト以外の全ての生き物たちも道連れにしているからたちが悪いです。
そんなにヒトはお金が好きなんでしょうか。
ま、戦争がなくならないんだから、
ヒトは何よりもお金が好きなんでしょう。
ホント、残念です。
でも、悲しいけど、これが現実なんです。
それにしてもマイクル・ライトン、残念でなりません。
彼の作品にどれだけ感動し、心動かされたことか。
毎回、毎回、世の中の、何かおかしいモノに対する、
冷静で、そしてユーモアを忘れずに繰り広げられる容赦ない攻撃。
とっても好きでした。「エアフレーム」とかお気に入りです。
遅ればせながら
ご冥福をお祈りします。
戦う作家、マイクル・クライトン、
こんなにドキドキさせてくれて、今までありがとうございました。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
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