趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

とんでもない設定選手権で金メダルかも!?

「メアリー・ケイト」(65/122)
 
なんじゃ、こりゃ!?
って叫びたくなるような作品です。
 
ま、物語の第一行目から凄い。
空港の普通のバーのカウンターにて、
隣に座った見知らぬ女性(金髪で美人)に、
飲み物に毒を入れた、と告げられる。
 
はぁ?!?
 
で、以下ネタバレなんで、
先に書きますが、
自由自在な設定こそが娯楽の醍醐味の一つ。
現実に忠実だと、
やっぱ、ダメだよね。
リアルな、社会派の、地味な作品には、
必ず、どこかにあり得ない「設定」の罠がある。
それを気が付かないように書き綴るのが作家の力でもあるのですが、
本作品は、それとは対照的な作品。
あり得ない設定を、
オモシロおかしく日常にブレイクダウンしてるテクニック。
しびれるぜぃ!
 
↓で、ネタバレ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
自分の周り半径10フィート(約3メートル)以内に、
人間が存在しないと死んじゃう毒みたいな、ウィルスみたいなものって何よ!
その毒にはまった女性の生き様。
それをうつされた男性の情けない様。
ちょっと、興味あるでしょ。
 
ま、翻訳モノ独特のスピード感に慣れている人には、
けっこうオススメかも。
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

メアリー‐ケイト (ハヤカワ・ミステリ文庫)

メアリー‐ケイト (ハヤカワ・ミステリ文庫)

はてな年間100冊読書クラブ
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)