小説、ドラマチック。
「赤朽葉家の伝説」(138/122)
三連休、本当に良い作品を読ませていただきました。
やっと文庫になりました。
桜庭一樹。
面白かった〜!!!
こういうタイプを「全体小説」って言うんですね。
大河モノというか、年代記というか、
時代の流れに、主人公を取り巻く人間関係や恋愛感情が交差し、
一つの大きなうねりとなって、
クライマックスに突入する、読み応え十分の作品。
本作品は、
祖母1953年〜1975年、母1979年〜1998年、私2000年〜という三人の女性の歴史を、
鳥取の片田舎の製鉄会社を中心に、
戦後からの日本のうねりのなかで活き活きと、
そして、桜庭ならではの「奇特」な切り口で描ききっています。
もぅ、止まらない。
そして、最後に残ったミステリの素晴らしいこと。
この、強すぎず、されど弱すぎずの謎のテイストが、
旧家・赤朽葉家を鮮やかな色に染めていくのです。
あ〜、面白かった〜
読書の醍醐味が存分に味わえる傑作です。
で、桜庭一樹、直木賞とコレを読んだので、
さてと、初期の、所謂ラノベに手をつけるとしますか。
ホント、読む本って、増えていく一方ですよね。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2010/09/18
- メディア: 文庫
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