二元的世界観をぶち壊せ
「忍びの国」(55/144)
伊賀の忍者たち。
そして、
織田信長が次男・信雄。
1575年から物語は始まります。
闘います。
まさに死闘。
ですが、
どっちが善いモノで、
どっちが悪モノとかいう作品ではありません。
善と悪とか、敵と味方とか。
世の中、簡単に二分出来るもんじゃない。
そのカオスを、
忍者vs武士という構図で描いた「超エンタテインメント」!!
あの「のぼうの城」の和田竜。
熱い物語を、グッと冷静な世界に引き戻す、
独特の史実の混ぜ方がドキドキを演出。
流石です。
やっぱ、面白い。本当に面白い。間違いなく面白い。
登場人物も、
皆、ピュアな自己矛盾を孕んだ、
一癖二癖ある奴等ばっかり。
うん、そうだよ。
完璧な善人とか気持ち悪いし、
完全な悪人とかも嘘っぽいもんね。
歴史小説苦手な人にもオススメ。
文句なしに楽しいよ。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 和田竜
- 出版社/メーカー: 新潮社
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