趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

やっぱ、紙だよな〜

「愛書家の死」(77/144)
 
 
世の中全てがデジタル書籍になってしまったら、
まあ、
近い将来?
遠い未来??には、そうなるんだろうが、
そうなると、
人の執念とか怨念とか怨嗟といった、
負のフィーリングは、
データの中に籠るのだろうか。
 
正のパワーはオンラインを駆け巡り、
世界中に拡がるだろう。
しかし、負のフィーリングは、
デジタル化され、
実に下らない、ただの悪口というか、なんというか。
そこには、
負にいたるまでの人の思いが排除されてしまってる気がする。
 
そんな昭和世代の戯言はおいといて、
ジョン・ダニングの「古本」シリーズ。
今回は競馬界ともからんできて、
今までとはチョット異なった趣き。
 
大金持ちの道楽としての本と馬。
その道楽を巡り人が死ぬ。
死んでしまったら、道楽どころじゃない。
がしかし、
道楽は、人の死さえも軽く乗り越える。
そんな物語。
 
主人公、クリフは凄いぞ。
競走馬をも手名づける。
馬のシーン、非常に鮮やかに、匂ってくる感じ。
 
そして今回の本は児童書が主役。
子供の夢が詰まった本により、
命が、家庭が、人間が壊れていく狂気が静かに語られていきます。
安定感のあるミステリ。
ゆっくりとお楽しみあれ。
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

愛書家の死 (ハヤカワ・ミステリ文庫 タ 2-10)

愛書家の死 (ハヤカワ・ミステリ文庫 タ 2-10)

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