趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

頁から、音が聴こえる

「さよならドビュッシー」(98/144)
 
 
帯の妻夫木聡のコメント
 
〜思わず引き込まれて買っちゃいましたからね、クラシックのCDを〜
 
これなんだ、
このミステリ!
超超大技のトリックが仕組まれているんだけど、
読者は、
そこに気がつく余裕も無く、
というか謎の解明に心を向けるゆとりもなく、
中山七里が「書く」、
ピアノの演奏シーンに引きずり込まれていくのだ。 
音楽やピアノの知識が全くない僕でも、
きっと、この演奏は「とてつもない」に違いない、、、と思わせる力。
登場人物の岬先生の演奏とか、絶対に聴きたくなる。
プロのピアニストの人たちの演奏会に行きたくなる。
これこそ、文字の力なり。
 
資産家の家族、家庭に不幸が一気に訪れる。
スマトラの大地震
深夜の火事、そして大やけど。
更に、母の転落死。
 
そんな中、運命の導きによって、
全身包帯、松葉づえ、10分指か持たない、
障害を抱えた主人公は、ピアノコンクールの優勝を目指す。
それをフォローする岬先生。
 
大森望むが解説文のタイトルで
 
「音楽+スポ根+ミステリのハイブリッド」 
 
と謳っています。まさにその通り。
読書、苦手な人にはオススメです。
こういうのが、読書の基本的な喜びであり楽しさでることを、
本作品は教えてくれることでしょう。
この「大技」どんでん返し、気持ちよかったです!
いや〜、ここまで、グルリとやられたら、
ぐうの音も出ませんから。
是非、味わってほしいものです。
 
で、これ、映像化にもの凄〜く適しているんだけど、
この演奏シーンの再現、、、難しいよね。。。
そこが全ての根幹ですから。
 
いっそ、ピアノシーンは無音で!?(笑
 
  
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

さよならドビュッシー (宝島社文庫)

さよならドビュッシー (宝島社文庫)

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