趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

神の話、女の話

「女神記」(76/144)  
 
 
日本の神話と琉球の今も生きる伝説のハイブリッド小説。
 
物事は全て表と裏で成立する。
生があるから死がある。
死が無ければ生なんて概念はありえない。
 
そして、男と女。
 
古事記を読んでいるようで、そうじゃない。
不思議な作品。
桐野ならではの「汚い女」視点が入り混じっている気がする。
 
嫉妬、怒り、嘆き。
神・イザナミの気持が人・ナミマに感染する。
 
そして、その背後には、
また「汚れた男」がいる。
神・イザナキのような、人・マヒトという存在。
 
理屈を越えたところで読む作品なのかも。
読む、よりも感じるのかな。
ヤマトの国に生まれたならば、
読んでみるのも一興。
  
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

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