趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

読むのが、辛かった、、、

「ヘヴン」(136/144) 
 
 
読みながら、気分が悪くなった
なぜ、このタイミングで
この作品に出合ったのだろうか
きっと、意味があるのだろう
 
中学校での、ひどい「イジメ」の物語
主人公は、僕。
14歳、「斜視」という見た目の問題がキッカケだったのだろうか
胸が締め付けられるというか
もう、文庫を放り出したくなる
本当に、こんなことが、事実として、イジメが起こっているならば
泣きたいよ
 
そして、彼のもとに「手紙」が届く
それは
同じクラスでイジメられている女の子、コジマからだった
 
僕がコジマとヘヴンに行くシーン
唯一、本作品の中で心が溶かれる場面である
 
それにしても
コジマのイジメに対する自分なりの解釈の仕方が
本当に泣けてくる
その気持ち到達するまでに過程を思うと
体がちぎれそうだ
川上未映子は恐ろしい
 
そして、最大の山場だろう 
イジメる側のボス的存在、百瀬のイジメに対する発言
文庫の帯にも書いてある言葉
 
 善悪の根源
 
百瀬の言い分は、ひどい、酷過ぎる
自分たちのイジメの「正当化」とでも言えば良いのか?
最低な屁理屈なのか
 
でも、読みながら不安な気持ちになる
実は世界は、世の中は、百瀬の理論で動いているのではないだろうか
善と悪なんて、
どうでもいいことなのではないのだろうか、、、
そう思う自分の心に気付き
更に辛くなる、、、
 
川上未映子
正直、好きじゃないけど、読むたびに、何かをくれる
て、思っている時点で
かなり好き、なんだろうな〜
たまに、読も
 
  
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

ヘヴン (講談社文庫)

ヘヴン (講談社文庫)

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