趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

絶望と希望

「絶望ノート」(43/144) 
 
 
面白すぎる
この「叙述トリック」は……
文庫637頁
後半120ページの種明かし
真実に辿り着くまでの急展開の連続、連続、連続、連続
そしてラストに流れる「血」
 
中学校の「いじめ」の物語
主人公・太刀川照音は被害者
日々のいじめの実態、その苦しみ、痛みを「絶望ノート」に書き連ねる
そのノートの中で照音は
いじめの加害者達の「死」を祈る
切実に祈る
祈りを文字に託す……
 
歌野なので
文面通り読んではいけない、と思って読むわけですが
それにしても
最後に、まさか、あの人にスポットライトが当たるなんて
確かに「伏線」はありましたが
ここに繋がるのか……
 
様々な読み方が出来る作品
中条省平は解説で言及している「家族小説(ファミリーロマンス)」
家族と言うファンタジーワールドが
どうやって「昇華」していくのか?
 
行きつく先は、絶望なのか?
それとも、希望なのか…… 
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

絶望ノート (幻冬舎文庫)

絶望ノート (幻冬舎文庫)

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