絶望と希望
「絶望ノート」(43/144)
面白すぎる
この「叙述トリック」は……
文庫637頁
後半120ページの種明かし
真実に辿り着くまでの急展開の連続、連続、連続、連続
そしてラストに流れる「血」
中学校の「いじめ」の物語
主人公・太刀川照音は被害者
日々のいじめの実態、その苦しみ、痛みを「絶望ノート」に書き連ねる
そのノートの中で照音は
いじめの加害者達の「死」を祈る
切実に祈る
祈りを文字に託す……
歌野なので
文面通り読んではいけない、と思って読むわけですが
それにしても
最後に、まさか、あの人にスポットライトが当たるなんて
確かに「伏線」はありましたが
ここに繋がるのか……
様々な読み方が出来る作品
中条省平は解説で言及している「家族小説(ファミリーロマンス)」
家族と言うファンタジーワールドが
どうやって「昇華」していくのか?
行きつく先は、絶望なのか?
それとも、希望なのか……
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 歌野晶午
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/08/02
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 4回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
(20111021-20121120.166/144)
(20101021-20101120.159/144)
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)