久しぶりに、ズシりと、真っ直ぐ
「殺人者の娘たち」(140/144)
長女・ルル
次女・メリー
母親を殺した父親
次女を殺そうとした父親
その娘二人の物語
で、文庫の帯には「アメリカ中を泣かせた」って書いてあるけど
これ、簡単に泣ける内容じゃない
そんな単純じゃない
父親の存在を抹殺して生きていくルル
父親を許そうとするメリー
物語を簡単にまとめると、そう書けますが
実は、ルルとメリーの心は、そんな単純じゃないんです
人の心はシンプルに、二元的に構成されているものではない
人は簡単に成長していくことは出来ない
そんな現実が描かれています
そして、この物語のポイントは
登場する周囲の人たちの悪意をしっかりと書いている事かと
もちろん、良い人も出てきます
でも、その人たちにも悪意は存在します
そんな当然のことを
しっかりと捉えています
善人、悪人、明確に分けられる訳、ないでしょ
更に、殺された母親だって
殺された方が良かったんじゃないか……って感じだし
重く
面白い読書、堪能
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: ランディマイヤーズ,Randy Susan Meyers,鹿田昌美
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/06/26
- メディア: 文庫
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