趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

来世はスパイになろうと固く誓う

「レッド・スパロー 上」(22/144)  
「レッド・スパロー 下」(23/144)  
 
 
スパイ小説好きとしては
これはパーフェクト
合衆国とロシアのガチな戦い
冷戦終結後の
今の情報戦争がここに書かれている
 
古典的なスパイ活動とテクノロジーの融合
きっと、今夜も
赤坂で、元麻布で、飯倉で、桜田門で、市ヶ谷で……
こんな事が繰り返されているのかと妄想させてくれるリアリティ
思わず尾行したくなるエクスタシー
 
SVRの女スパイとCIAの男スパイ
ロシアの裏切り者と合衆国の裏切り者
それぞれの思惑の差異が
この作品の興奮の源なのかもしれない
 
誰もが「秘密」も持ちたがる
誰もが「嘘」をつきたがる
誰もが「支配」したがる
そんなシンプルな思いが国家の運命を左右するのだろうか
 
情報機関という謎の組織は
この思いをテクニカルに構成しようとする
そのバカげた営みが本当に美しい
 
お互いの国家の中枢に潜む裏切り者の正体を突き止めるために
とてつもない犠牲が積み重ねられる
人の命の価値は
秘密の前ではゴミ同然
そのバカげた行動様式が、さらに美しい
 
ロシアの裏切り者が選んだ道は
やっぱり美しい
 
スパイ小説好きならばマスト
読みなさい
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

レッド・スパロー (上) (ハヤカワ文庫 NV)

レッド・スパロー (上) (ハヤカワ文庫 NV)

レッド・スパロー (下) (ハヤカワ文庫 NV)

レッド・スパロー (下) (ハヤカワ文庫 NV)

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