趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

恐怖が消えていくのは気のせいだろうか

「ユリゴコロ」(69/144)  
 
読み始めと
半ばと
読後の
読み手の気持ちが
文字の背後に浮かぶ風景が
これほどまでに異なる作品は初めてかもしれません
 
本作品の骨子は
連続殺人犯の手記を見つけてしまった主人公
その書き手は「母」なのだろうか?
更に、自分の母は本当の母なのだろうか?
というミステリなんですが
その謎は
読み終わった時には
言い方、悪いかもしれないけど、「どーでもいい」と思えてきます
分からなかった事が分かっても
ただそれだけなんです
もっと大切な事があるんです
誰もが幸せじゃないかもしれないけど
それでもいいんです
 
そんな気持ちにさせてくれる
不思議な作品です
 
それにしても
手記に連続殺人犯の描写は
必読です
本当に恐いのです
で、恐いからこそ、この結末が心に響くのです
 
やられました
もし、読む本に悩んでいるならば 
読んでみましょう
きっと、やられますよ
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

 
  
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