家族っていいね的を全否定

「暗鬼」(155/144)　
　
　
家族という人の集合体の
気持ち悪い部分を
フルスペックで書き上げると
こういう気持ちの悪い作品になる
乃南の「嫌」な力に引き寄せられて
心は
ただただ
沈んでいくばかり
　　
1993年の作品
携帯電話も普及前夜
インターネットの無い時代
家族は狂信的な宗教にスタイルを変え
一つの家という入れ物の中に
閉じこもったままで
純粋に培養される
　
こういう閉鎖的な環境での起こる物語を読むと
ネットという外に繋がるツール
その繋がりは
嘘かもしれない、架空かもしれない、仮想かもしれないが
外に行ける希望を持ったツールは
きっと
世の中の役に立っていると思う
　
今朝も家族にまつわる
不幸なニュースが流れていた
家族という素晴らしき関係性が暴走した時の
悲劇の大きさに
ショックを受けずにはいられない
　
　
で、あなたの家族
大丈夫？
狂ってませんか……？
　　
　
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

　　
※はてな年間100冊読書クラブ
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