趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

1945年のミステリ

「逃げる幻」(38/144)   

 

 

地味な幕開け

少年の「家出」がスタート

舞台は終戦後の大英帝国スコットランド、ハイランド地方

何の問題もない家庭の子供が

なぜか家出を繰り返す……

 

1945年に書かれた作品

その事実を

読了後、改めて感じました

このミステリの結末は

この時代背景でしか成立しません

ドイツの降伏

ナチスの残した大きな影響

ヨーロッパの抱える問題

合衆国の立場

この巧みな設定は素晴らしいです

 

ネタバレになるので

これ以上は書きませんが

この謎の解明をバックアップする

スコットランドの風景の描写や

1000年近い歴史的背景

 

そして、最後に全てが一つの真実を示すエクスタシー

  

解説でも言及されていましたが

訳の駒月雅子のテクニックも秀逸です

 

時を超えて輝くミステリ

だから、読書はやめられません

 

 

もう一つの趣味は「ランニング」ですから

はてな年間100冊読書クラブ
(20131021-20141020.164/144)
(20121021-20131020.161/144)
(20111021-20121020.166/144) 
(20101021-20111020.159/144)
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)