やさしい道尾
「ノエル」(74/144)
童話作家のお話し
とはいえ、決して優しい話ではない
生きていく上での「非情」から逃げてはいない
中学、高校時代の恋愛
子供の周囲に対する嫉妬と絶望
年老いた男の悲しみ
どれも、美談になりがちなエピソードだけど
道尾は、そんなことはしない
そこに童話が出てくる
現実の物語にリンクしているような、いないような
絶妙な距離感をもった二つの物語が
同時に進行していく
この二つのストーリーの関係性を
読者は自分の中で思い描く
そんな作業をさせてくれる
今回の道尾は
とてつもなくやさしい
感謝です
あ、さりげなく挿し込まれている
シャープなミステリも
超絶秀逸ですよ
※はてな年間100冊読書クラブ
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