大どんでん返しとは一線を画す「まさか…」
「悪意の波紋」(58/144)
こういう作品に出会えるから
海外翻訳モノ、楽しいですよね
読みながら
この物語はどこに向かっているのか
全く分からない
今、読んでいる事象が
次のどういうストーリーを引き寄せるのか
予想がつかない
ジェットコースター的なノリではない
もっと深い感じ
タイトルの「波紋」というのが実にしっくりくる
1971年、ロス
大富豪だけど実は犯罪者すれすれの男の家から
絵画を盗み出すフランス人強盗五人組の話で物語は幕を開ける
そして現在
五人組の一人の話と
それとは全く関係ない若者の話が同時進行する
どこかで二つのラインがクロスすることは
小説として必然だ
がしかし
本作の凄さは
クロスした後の奇想天外な展開にあります
ええ~っ!
って感じではなく
……えっ。
って感じ
分かりにくくてすみません(笑)
ネタバレになるので
もう書きませんが
不思議な読後感は確約します
ちょっと毛色の変わった小説を読みたい時
おすすめかな
(20141021-20151020.165/144)
(20131021-20141020.164/144)
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