趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

16世紀後半ってエキサイティング

「海賊女王・上」(74/144) 

「海賊女王・下」(75/144) 

 

ま、何がエキサイティングかって

皆川博子の筆力が

圧倒的にエキサイティングなことに間違いはないでしょうが…

 

文庫1,200頁の重み

そこに在る16世紀のイングランドアイルランドの歴史

そして、凄い女、二人

イングランドの女と言えば、エリザベス女王

アイルランドの女が本作品の主人公、海賊のグローニャ

 

当時のアイルランド

同時期の日本の戦国時代以上に複雑な政治状況

イングランドが占領しにやってきている

でも、それに一枚岩で対抗できないアイルランドの氏族たち

自分たちの権益が確保できるならば

イングランドと組むことも良しとする氏族もいるし

この混乱に乗じて

他の氏族の領土を奪うと内輪もめする氏族もいる

スペインと組んで

イングランドに対抗すべきと画策する氏族まで登場

もうグチャグチャ

でも、ここぞという時には

どうにか、なんとかイングランドを跳ね返しているという

非常に不安定な状況です

 

エリザベス女王の周辺も大変

色恋と行政が入り混じるハチャメチャな環境の中

イケメン派とチビ実務官僚派の二大勢力が

政治的激闘を繰り返す

 

裏切り、謀略、当たり前

でも、誇りはみんな持っている

たとえ、歪んだ誇りであろうとも

人の生きる力の源は誇りなのだろう

 

それにしても大活劇だ

戦いばかりだし

人はどんどん殺戮されちゃうし

理不尽な死刑とか、乱発だし

まあ、野蛮でエキサイティングだ

でも、こういう時代を経て

この2016年という時代があるのだろう

24世紀(まで人類が滅んでいない前提ですが)の人が

今の情勢を見たら

きっと野蛮だと思うのだろうなぁ

 

で、主人公グローニャは

戦地で子供を産み

母として息子のために仲間を裏切り

政治的手段としてセックスを活用するような

超カッコいい戦士

たまには恋もするしね

 

そんな女に従う男の戦士たちも

実にハンサムです

イケメンじゃないよ、ハンサムです!

 

この超大作

連休全部使って読んでみたら?

この興奮は

日本中、世界中、どこにもありません

この本の中にだけある

最高のエキサイティングですから

 

 

 

  

 

もう一つの趣味は「ランニング」ですから

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