美しく騙されたい
「この闇と光」(98/144)
綺麗な嘘です
最初から
胡散臭い雰囲気を適度にふりまく
そして
徐々にその密度が濃くなっていく
でも
嘘とは分かっても
その真相はなかなか見えてこない
読む方は
あーだこーだと考える
で
謎が明らかにされた時
一喜一憂する
でも、それだけだと
なんか漫画チックで深みがない
この服部まゆみは
なんだろう
文字の醸しだす不気味さを最大限利用している
本作では
小説でしか成立しないトリックを
連発してくる
ネタバレになるので書きませんが
もう
これでもか〜という位に
巧みに絡めてくる
でも
これがミステリかと言われると
そうでもないかもしれない
全ての謎が解明されているわけではないし
主人公の心情を書く為に
たまたま叙述トリックが適していた
そんな感じだろうか
僕としては
トリックを見抜くことに注力するのではなく
単純にトリックを楽しんでほしい
そんな作品です
(20141021-20151020.165/144)
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