次、生まれ変わるならば…
「胡蝶殺し」(1/144)
さて、新シーズン突入の一冊目
家に読みかけの文庫を忘れてしまい
慌てて空港の売店で探したところ…お、近藤の新刊か?
ま、彼女ならばハズレなし
正解でした
梨園、歌舞伎の世界の話です
それも御曹司、つまり二世、子供がテーマです
男子である限り
生まれたその時から
歌舞伎役者であることを求める、求められれるという
苛烈な世界の物語
近藤が読みやすいのは
物語を適切に補足するちょうど良い塩梅の
梨園の知識をくれるからでしょう
過剰な蘊蓄小説にはならずに
心地よく、知識が染み込んでくる
サクリファイスの「自転車」シリーズも同じです
知識とともに
その世界の「楽しさ」も教えてくれるのです
本作でも
歌舞伎の見方、楽しみ方、ルールと共に
日本舞踊に美しさや
演技の真髄が頭の中に飛び込んできます
そして
最後に明かされる子供の思い…
ドラマチックです
それにしても
僕も松本幸四郎の息子に生まれたかったです
海老蔵の兄弟は…ちょっと荷が重い
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