二つのタイムトリップ
「太宰治の辞書」(3/144)
奇しくも古典つながり
読書の偶然って面白いです
一つ目のタイムトリップ
主人公がいつのまにか結婚、出産ですか!
あの学生が…
ネット上の感想では否定的な意見も多いですが
あの「スキップ」を書いた北村ならばこその
潔く、非常に「寂しい」トリップ感ではないでしょうか
読者を軽く、そして温かく「無視」する非情な筆
そう簡単には迎合しない
でも、最終的には読者に優しい
そんな北村作品、大好きです
で、もう一つのタイムトリップは作品の内容
太宰が使用していたと思われる
携帯版辞書をめぐり
主人公の好奇心
それを人は推理と呼ぶのかもしれませんが
その気持ちが
読者をあのころへ導きます
導入は芥川の作品の「謎解き」から
もっと本を読まなちゃな〜って
思わずにはいられません
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麗しき古典
「銀の匙」(2/144)
古典、めったに読みませんが
本の神様の導きのままに
1921年作品にたどりつきました
自伝的作品のようです
ある少年の日々が書かれているだけですが
日記ではないんです
ちょっとした風景や情景の描写だったり
登場人物に微かな心の歪みが丁寧に表現されていたり
20世紀初頭の日本が
鮮明ではなく
朧げならが見えてきます
それは興奮したり
カタルシスを感じたりするものではありません
敢えて言うならば、静かな読書
少年に薬を飲ませるための道具が
地味に輝きます
20年後、もう一度、読んだら
どんな20世紀が見えてくるんだろ
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