現実と幻想は対立するものではなく
「悲嘆の門 上」(25/144)
「悲嘆の門 中」(26/144)
「悲嘆の門 下」(27/144)
リアルな世界から
いつの間にか、モンスター…?
これ、宮部にしか書けない世界です
普通ならば
これは「卑怯」とかいう話になるでしょう
でも、本作品は違います
この世の中は「物語」で作られているというベースの上に
全てがなりたっているからです
現実とは何なのでしょうか
映画「マトリックス」で描かれたように
今、この世界、何?
誰が決めたの
そもそも、宇宙とか「嘘」なんじゃないの?
本作品は「文字」のパワーがクローズアップされます
現実も幻想も文字によって成り立っているのだから
同じでしょ
そもそも文字って何
言葉って何
宮部は我々に突きつけます
ネット監視会社でバイトする主人公
猟奇連続殺人事件と同僚の失踪
そこに突如現れたガーゴイル
全て夢じゃないの?
いや、違う
全て現実なのです
やっぱ、宮部みゆきは違う
来年の、宮部、読みたい
絶対
(20161021-20171020.162/144)
(20151021-20161020.166/144)
(20141021-20151020.165/144)
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(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)
…絶叫したくなる時、ありますか?
「絶叫」(24/144)
でもね
絶叫している暇があるならば
そこから逃げ出す方法を
冷静に考えるべきなんですよね
絶叫したら、終わりなんです
そう、ゲームオーバー
以下、ネタバレ
逃げ切ったのか
これ、嬉しいかも
犯罪者に肩入れしてしまいます
このタイトルに騙されました
孤独死した女性の身元を確認していくうちに
大がかりな保険金殺人の影が
その女性、鈴木陽子
壮絶な人生
いや、実はありふれた人生なのかも
家族の中でも虐げられ
その家族も見事に崩壊してしまう
それでも頑張って
社会の底辺から這い上がろうとする度に
打ちのめされる…
でも、最後の大逆転
鈴木は、消えるのです
見事に
じゃ、誰が絶叫したの?
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