善き人は、佳き仕事をしている、確実に。
「炎蛹 新宿鮫V」(48/122)
久しぶりに戻ってきました、歌舞伎町。
やっぱり、素敵な街です。
大好きです。
あの混沌、あの騒音。
汚いんじゃなく、飾ってないって感じ。
あの湿度、あの密度。
息苦しいんじゃなく、皆が生きてるって感じ。
そんな歌舞伎町を見事に描き続けてる刑事・鮫島シリーズの第五作目。
今回は、3つの事件が同時進行。
放火+殺人+マネーロンダリング。
歌舞伎町は全てを包み込む余裕のある、懐の深い「優しい」街です。
で、そんな街で活躍する脇役達が、今回は、素晴らしい。
火の男、吾妻。虫の男、甲屋。
彼らみたいな人たちがいるからこそ、
人は、こんな酷い世の中でも生きて行けるのかもしれない。
プロの誇りとは、実は単純なんですね。
自分の仕事を、行動を、理解し、責任を持ち、着実に実行する。
そして、それを、他人にも、自信を持って伝えることが出来る。
本作品の読後感は、ちょっと、オススメです。
さ、明日は、行くか、歌舞伎町。
※はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
http://ameblo.jp/yonyonsan/
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