戦争、してみたら?
「栄光なき凱旋・中」(124/122)
さあ、真ん中。
中巻の宿命としてドラマ的な盛り上がりには欠けますが、
登場人物が読者に直球で投げつける、
思いの重さが際立ち、
しっかりとした読書の醍醐味を味合わせてくれます。
日系二世の3人は、
それぞれ考え抜いたあげく、
戦場に向かう。
そして、人を殺す。
自分の立場とか、関係ない次元に足を踏み入れる。
人生について、
人種問題について、
生と死について、
国家について、
人間について、
そして、戦争について。
悲しいかな、戦場でしか発想できないような(と思うこと事態が妄想であるが)、
シリアスで尖った心を真保裕一は描き出す。
この筆力、圧倒的です。
続く500ページに、
愛はあるのか?
喜びはあるのか?
幸せは待っているのか。。。
※はてな年間100冊読書クラブ(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 真保裕一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/07/10
- メディア: 文庫
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