締まりのある会話なんて。。。
「イナイ×イナイ」(122/144)
Xシリーズはここからです。
つい2作目から読んでしまったのですが、
まあ良しとしましょうか。
きた、密室。
やはり森博嗣は密室です。
それも「地下牢」です。鉄板!
それに挑むのは森作品史上、最も普通の主人公達、小川と真鍋。
だいたい普通に読める名字であることがスペシャル!
ま、この先のシリーズで、異常な何かが露見していくかもしれませんが…
で、会話が良い。
ことごとく、完了しない。
もちろん、意味は通じます。
話していることは至極真っ当。
だが、完了しない。
そもそも、普通の会話って、そんなもんですよね。
ビジネストークだって。
自分の発する言葉と相手から聴こえてくる言葉の応酬の終着点を、
ちゃんと確認することって、稀だと思います。
小説って、そこを結実させてくれるから、
読んでて、読了して、気持ち良かったりします。
でも、本作品、
いい意味「なげやり」です。
安定感の無さ、そこが心地よかったりして。
森博嗣ワールド、好きです。
でも、森博嗣、ここから読み始めるのはオススメしません。
やはり、Fからはじめましょう。
そうじゃないと、ラストの図書館のシーン、楽しめませんから。
一応、ミステリ作品ですが、
全く違った味わい方が出来るので、
急がばまわれですよ。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/09/15
- メディア: 文庫
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