趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

重い頁

「ポー・シャドウ 下」(14/122)




エドガー・アラン・ポーの死。
その謎(事実です)を解き明かす、
ノンフィクションとフィクションが交錯した本作品。
さすがに手こずりました。
今朝、読了です。


いやあ、本を読んだって感じ。
頁が重いんですよね。
19世紀半ばのボルティモア
あまり綺麗じゃない風景が浮かんでくる。
埃っぽい。
野暮ったい。
登場人物たちも、あまり粋じゃない。
粗雑。
単純。
そんなイメージが、濃厚に攻めてくる。



作品の本筋である「死」の謎解きは、非常にスタイリッシュ。
謎の根源は人である。
所詮、その中の全ての出来事を作り上げているのは人である。
お金とか、環境とか、歴史とか、人間関係とか、人あってのものだから。
ま、当たり前です。


オチも素敵。
なんやかんや言って、楽しめる作品。
翻訳もの、好きな人には是非、オススメ。



あ、そうだ。
メインテーマである、ポーも、読まなくちゃ。




はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)

ポー・シャドウ〈下〉 (新潮文庫)

ポー・シャドウ〈下〉 (新潮文庫)