夢の国から、こんにちは、さようなら
「まひるの月を追いかけて」(26/122)
クリスマスから年末にかけて、
何かと世間が気忙しい中、
この素敵な作品に出合えた偶然に感謝。
恩田陸の仕掛ける、
夢の世界は、優しさと同じくらいの残酷さが表裏一体で存在する。
醒めない夢は無い。
優しいだけの安息も無い。
恩田作品を読むたびに、気持ち引き締まる思いがする。
そして、より一層、
心は穏やかになっていく。
タイミングってあるじゃないですか。大事ですよね。
人との出会いも、
仕事との出会いも、
本との出合いも、
食べ物との出会いも、
町との出会いも、
その対象そのものの価値と同じくらい、
それにコンタクトするタイミングが重要。
本作品は奈良が舞台。
異母兄妹と幼馴染の4人の気持ちが、
古い街並みに吸い込まれていく。
来年、奈良、行きたいです。
※はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/05
- メディア: 文庫
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