唸らざるを得ない。。。
「向日葵の咲かない夏」(65/122)
初・道尾秀介でした。
で、
見事に引きずり込まれました。
最初から最後まで、
何を信じればよいのか、
何がこの作品の中における真実なのか?
不安にさせつつ、
所謂「名探偵」小学生が活躍する、
非常に緻密なミステリです。
最初はファンタジーっぽいノリかなとか、
読者をミスリードさせつつ、
あら、
ちょっとホラー系の理不尽な展開かも、、、とか思わせつつ、
実に見事な謎解きを披露してくれる。
死んだ友達が蜘蛛になって登場という
奇天烈な設定に
惑わされてはいけません。
人間と動物と昆虫が混在しているというシチュエーションを、
アンフェアと言えないように読者を説き伏せていく、
この圧倒的な筆力、素晴らしいです。
まあ、ミステリ好きな人は、
最後まで、絶対に読んでください。
間違いなく、楽しめますから。
※はてな年間100冊読書クラブ(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 道尾秀介
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/07/29
- メディア: 文庫
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