ゆるい死、ゆるい恐怖(その一)
「屍鬼 一」(1/122)
宣言通り、初読から今年度スタート。
小野不由美、
それも超大作。全五冊。
実は買ったまま、一年以上放置してました。
実に閉鎖的な「田舎」の村が舞台。
その描写の「長さ」が素敵。
もし、作品の舞台が東京とか大阪だったらありえない。
ある一つの発言にたどり着くまでの、
紆余曲折、優柔不断、決断の不在、責任回避のメカニズム。
その文章のペースに飲み込まれて、
本を読んでいる時間、僕は外場村にいる。
一冊目は、500頁を費やした、ほんのさわりに過ぎず。
なぜか、今年の夏は人が死ぬ。
そのキッカケは「よそ者」の突然の引越しか。
まだ、この作品の主題は不可解。
一体、何の物語なのか?
ミステリなのか、ホラーなのか、それとも。。。
先を急いでは、この作品は堪能できません。
この時間の流れを楽しみましょう。
だから読書はやめられない。
この一年間、また楽しくなりそうですよ。
※はてな年間100冊読書クラブ
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 小野不由美
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/01/30
- メディア: 文庫
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