壊す男、鳴沢了
「疑装 刑事・鳴沢了」(139/122)
鳴沢サーガ、第九弾。
そしてラス前。
否が応でも盛り上がります。
が、しかし、舞台は北関東の小さな寂れた町。
西八王子からの移動も地味に「八高線」です。
が、しかし、
心の闇、社会の悪気無き「罪」、子供が陥る地獄。
今回の犯罪は、悲しすぎる。
日系ブラジル人の少年発見から物語はスタートする。
鳴沢は事件を連れてくる男。
今回も、生活安全課案件から刑事課案件に、
予定調和的に事件は展開していく。
日本におけるガイジンの立場。
そこにある偏見。
その偏見は警察をも巻き込んでいる。
偏見を、社会の「必要悪」として認める世の中。
そこに切り込む鳴沢了。
その結末は非常に悲しくて、虚しくて、でもリアルで。
残りは「久遠」のみ。
鳴沢、お前は、お前だけは、そのままで!
で、「はてな年間100冊読書クラブ」、今年度も無事終了です。
冊数で行けばこの四年間でMAXです。
ただ、最近の傾向として、薄くして分冊という流れがあるので、
作品数では、まあ同レベルかと。
次年度も目標は122冊。
基本、3日に1冊ペースで。
で、改めて、テーマは「初読作家」にしてみます。
新しい出会い、今更ながら、初心に戻って挑みます。
※はてな年間100冊読書クラブ
(20081021-20091020.139/122)(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
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