趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

僕は、官僚を、尊敬する

イノセント・ゲリラの祝祭・上」(51/122)
イノセント・ゲリラの祝祭・下」(52/122)
 
 
桜宮サーガ、メインストリームの第四弾。
とはいうもののの
田口センセの今回の主戦場は
霞ヶ関中央合同庁舎。
 
いや、これ、官僚エンタテインメント!
この日本のシステムを「安定的」支える人たちは、
選挙というゲームのお陰でなかなか真剣に取り組むことが出来ない政治家ではなく、
東大文一から国家一種を見事クリアして、
日々、日本の将来だけを考えて業務に勤しむキャリア官僚の皆さんです。
これは、2010年3月時点では正しい認識だと思ってます。
 
そんな官僚に挑む(?)のか、田口!?
医療の未来は君の
そして、
イノセントなゲリラの正体は?
 
リーガルサスペンスにも似た「言葉」、
そして言葉と言葉の間の「沈黙」という
人間最強の武器を駆使した、
手に汗握る(そして、ちょくちょく失笑してしまう)戦い。
日本の医療は、
手術室でもなく、病院でもなく、
メスでもなく、聴診器でもなく、レントゲン写真でもなく、
新型ワクチンでもなく、遺伝子操作でもなく、
霞ヶ関の会議室で火花を散らす。
 
でも、言葉こそが、
人間を過去から未来へと繋ぐものであり、
空間を越えるものであり、
世代の壁をぶち破るリーサル・ウェポンである。
その意味で、
それを最大限に操る官僚たちは、
やはり、
凄いと思わないわけにはいけない。
だから、頼む。
官僚たちよ、
頑張ってくれ!
 
本作、多分、桜宮サーガの今後を占う、
とっても大事な作品だと思います。
 
そして、今後の彦根の動きに、全員、注目。
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

イノセント・ゲリラの祝祭 (上) (宝島社文庫 C か 1-7)

イノセント・ゲリラの祝祭 (上) (宝島社文庫 C か 1-7)

イノセント・ゲリラの祝祭 (下) (宝島社文庫 C か 1-8)

イノセント・ゲリラの祝祭 (下) (宝島社文庫 C か 1-8)

はてな年間100冊読書クラブ
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)