趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

卓越したストーリー展開を味わう贅沢

「エコー・パーク 上」(113/122) 
「エコー・パーク 下」(114/122)  
 
 
ご存知、ハリー・ボッシュ・シリーズの12作目です。
帯に「これぞ警察小説の真骨頂!」と書いてありますが、その通り。
司法取引という、日本では馴染みのない制度が生み出した、
事件を読み解いていくこととなります。
 
当初の事件の流れが、
ある時点で全く見えなくなる。
読者というものは、
頁をめくりながら、
この先の物語の展開を
予想しつつ、
大どんでん返しに備えつつ、
新しい事件を、
そして鮮やかな謎解きを待ち受ける。
 
本作品も、
ボッシュは13年前から追い続けているバラバラ殺人事件の真犯人が、
司法取引による自供によって、
明らかになる、というところからスタートします。
最初のこの事件を含む2件を自供。
それが認められれば、他9件の殺人も自供する。
その代わり、死刑は免除。
 
この序盤での展開が、
途中で、上巻の後半で、完全に迷走する。
ボッシュと一緒に読者は困惑する。
この物語は、どこに行くのか?
どんでん返しではない。
話そのものがポッキリ折れる感じ。
 
それでもボッシュはめげない。
犯人を捕まえる、その為に生きていく。
引き換えに、大きなものを失うのだが。。。
 
いや、小説読んでて、良かった、と思える瞬間がココにあります。
出来ればシリーズ物なんで、
 
ナイトホークス
ブラック・アイス
ブラック・ハート
ラスト・コヨーテ
トランク・ミュージック
エンジェルズ・フライト
夜より暗き闇
シテォ・オブ・ボーンズ
暗く聖なる夜
天使と罪の街
終決者たち
 
全部読んで欲しいけど、本作品からでもOKでしょ。
贅沢な読書が待っていますよ。
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

エコー・パーク(上) (講談社文庫)

エコー・パーク(上) (講談社文庫)

エコー・パーク(下) (講談社文庫)

エコー・パーク(下) (講談社文庫)

はてな年間100冊読書クラブ
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