心が気持良くなる読書
「鷺と雪」(49/144)
「街の灯」
「玻璃の天」
そして、本作です。
で、今になって「街の灯」未読が発覚!
これは大変。
でも、読んだ気がするのだけど・・・
さて、本作、ベッキーさんシリーズです。
昭和前半の日本にもあった超上流階級の人達が生活する世界。
華族や士族や皇族の方々がさりげなく登場する舞台を読んでいるだけで、
非常に心地よくなってきます。
まさにセレブの生活を垣間見るドキドキした感じ。
この暮らしっぷり、
今の金持ちの奴らも読んで見習うべきです。
ま、「本当の」金持ちは、我々の目に触れないだけで、
きっとこういうライフスタイルなのでしょうがねwww
さて、秀子さんも成長しました。
少しずつきな臭い方向に偏りつつある日本で、
自分の立場もわきまえつつ、
様々な人たちとコンタクトすることによって生じるささやかな摩擦を、
心に持ち始めた十代の女の子。
彼女をことを読んでいるだけで、
これまた、非常に心地よくなってきます。
短編3つ。
それぞれに、ちょっとしたミステリが。
神隠しに、ライオンに、ドッペルゲンガー。
お馴染みの場所を舞台に、
って、若い人や、昔から東京(お江戸エリアね)に暮らしていない人には
お馴染みじゃないかもしれないけど、
ま、小さな謎が三つ。
でも、その背後には・・・
最後は二月二十六日で終わるのです。
本当に心地の良い作品。
一応、直木賞です。
ま、北村薫、天才だね!
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 北村薫
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